🌱 日本語ドキュメント
English →

🌱はじめに — Aegisの全体像

初めての方向け。電話がどう守られるか・声はどこから出るか・お金はどこで発生するかを4つの図で。

Aegis(イージス)は、会社の電話の「番人」です。 迷惑電話は入り口で止める。大事な電話はいつも通り人につなぐ。 判断に迷う電話だけ、**AI受付(AI層=LLM)**が代わりに出て用件を聞きます。

このページは、初めての方向けの案内です。むずかしい言葉は「やさしい言い方(正式な名前)」の二段書きで進めます。 4つの図で「全体のながれ」「声のしくみ」「お金のしくみ」「安くなるしくみ」を説明します。

図1: 全体のながれ

📞 電話がかかってくる 🚪 門番(番号照合) 名簿と照合するだけ・¥0 名簿で拒否 拒否の名簿に載っている番号 🔊 録音アナウンス 作り置きの音声を再生・¥0 切断 AIは起きない・¥0 知ってる相手 取引先・家族(ホワイトリスト) 👤 人へ直通 いつも通り鳴る・¥0 知らない番号 ここだけAIが起きる 🤖 AI受付が会話 用件を聞く(ここだけ有料) 判定 通してよい相手か? 人へ通す 切る
図: すべての電話はまず門番(ルール層)が出迎える。門番は番号を名簿と照合するだけなので無料。拒否の名簿の番号は録音アナウンスを流して切断、知ってる相手はいつも通り人へ直通。知らない番号のときだけAI受付(AI層)が起きて会話し(ここだけ有料)、判定して「人へ通す」か「切る」かを決める。

ポイントは3つだけです。

  • 電話はまず門番(ルール層)が出迎えます。門番は電話番号を名簿(ブロックリスト・ホワイトリスト)と照合するだけ。だから無料です。
  • 拒否の名簿(ブロックリスト)に載っている番号は録音アナウンスを流して切る。信頼の名簿(ホワイトリスト)の相手はそのまま人へ。どちらも無料です。
  • 知らない番号のときだけAI受付が起きて、会話で用件を聞きます。お金がかかるのはここだけです。

図2: 声はどこから出るか

ブロックのとき 🔊 録音ファイルを再生 VOICEVOX で事前に作成済み 通話のたびの費用は ¥0 AIが対応するとき OpenAI Realtime(ひとつのサービス) 👂 耳(聞き取り) 🗣️ 口(話す) 📝 文字起こし 別のSTT/TTSは呼ばない(この箱で完結) 💡 判定の頭(ルール/LLM)を入れ替えても、声の出どころは変わらない
図: 声の出どころは2つ。ブロック時は VOICEVOX で事前に作った録音ファイルを Asterisk が再生するだけなので、通話のたびの費用はゼロ。AI対応時は「耳(聞き取り)・口(話す)・文字起こし」がすべて OpenAI Realtime ひとつに内包されていて、別の音声認識・音声合成は呼ばない。判定の頭を入れ替えても、この声の出どころは変わらない。

「切るときの声」と「AIの声」は出どころが違います。

  • ブロックのアナウンスは、作り置きの録音(VOICEVOX で事前生成)。再生するだけなので、通話のたびの費用はゼロです。
  • AI受付が話すときは、OpenAI Realtime というひとつのサービスが耳・口・文字起こしを全部やります。別の音声サービスを継ぎ足すことはありません。声を電話とAIの間で運ぶのは**ブリッジ(bridge.py・声の中継役)**です。
ℹ️頭と声は別もの

「通すか切るか」を考える頭(門番=ルール層や、AI受付=AI層)を将来入れ替えても、声の出どころは変わりません。頭と声が分かれているので、部品ごとに育てられます。

図3: お金はどこで発生するか

着信 門番照合 ¥0 通話中 (3パターン) 終話 記録 ¥0 block 録音アナウンス再生 → 切断 ・¥0 human 人へ直通 ・¥0 ai AI受付が会話 — Realtime接続中だけ有料 ¥ ・LLM判定(classify_call)はRealtimeセッションに内包 = 判定の追加料金なし ・ルール層の判定はいつでも ¥0 ※ この図の ¥0/有料 = AI利用料(OpenAI API)のこと。電話回線の通話料は含まない(回線契約による)。
図: 通話1本の時系列。着信 → 門番照合(¥0)→ 通話中は block(録音再生・¥0)/ human(直通・¥0)/ ai(Realtime接続中だけ有料)の3パターン → 終話 → 記録(¥0)。LLM判定はRealtimeセッションの中で動くため追加料金なし、ルール層の判定は常に無料。図中の ¥0/有料 は AI利用料(OpenAI API)のことで、電話回線の通話料(回線契約による)は含まない。

答えはシンプルです。AI受付が実際に会話している時間だけ有料。それ以外——門番の照合、録音の再生、人への直通、**記録(通話ログ)**の保存——は、ぜんぶ無料です。

会話中の「この電話は迷惑?」というLLM判定も、AI受付の会話(Realtimeセッション)の中で一緒に動くので、判定のための追加料金はありません。

なお、図の「¥0/有料」は **AI利用料(OpenAI API)**の話です。電話回線そのものの通話料は回線契約によるため、ここには含みません。

図4: 使うほど安くなる

📒 名簿が育つ 通話のたびに学ぶ ❓ 知らない番号が減る 門番で仕分けが増える 🤖 AI起動が減る 有料の場面が減る 💰 安くなる 使うほどに 使うほど賢く・安くなるループ 🔭 将来: 蒸留で「頭」も卒業(→ 一歩先の構想)
図: 良い循環。通話のたびに名簿が育つので「知らない番号」が減り、門番の仕分けで済む電話が増える。唯一の有料部分であるAI受付の起動が減って、料金は下がっていく。将来は蒸留で判定の「頭」もクラウドを卒業する構想(一歩先の構想を参照)。

通話のたびに名簿が育ちます。名簿が育つと「知らない番号」が減り、門番の仕分けだけで済む電話が増えます。 つまり、有料のAI受付が起きる回数がだんだん減って、安くなっていきます

将来はさらに一歩進んで、判定の「頭」そのものを手元の機器に引っ越しさせる構想(蒸留)があります。詳しくは 一歩先の構想 へ。

どこに繋がるか(現在と構想)

  • 現在: ロジウム(ひかり電話のホームゲートウェイ)向けに開発中です。
  • 設計上の接続性: 電話側が Asterisk / SIP を話せる環境なら接続できます。ブリッジの入り口は AudioSocket という標準の口で、電話側の設定は最小5行で繋がる作りです。
  • ⏳ 構想: ビジネスホン・クラウドPBX・他の電話サービスへの展開。⏳ 構想段階 まだ構想段階で、実装・検証はこれからです。

販路としての展開(PBX OEM)は Strategy & Pricing を参照してください。

用語ミニ辞典

  • ルール層 — 番号や名簿など「決まりごと」だけで判定する仕組み。このページの「門番」。
  • AI層(LLM) — 会話しながら判定する人工知能。このページの「AI受付」。
  • ブロックリスト — 拒否する番号の名簿。載っていれば録音アナウンス→切断。
  • ホワイトリスト — 信頼する番号の名簿。載っていれば人へ直通。
  • ブリッジ — 電話とAIの間で声を運ぶ中継役(bridge.py)。
  • shadow mode — 本番の判定は変えずに、新しい判定方法を裏で記録だけして育てる練習モード。

もっと詳しい定義は 用語集 へ。

次に読むなら

ℹ️このあとのおすすめ